アンティークコインガイド~入門編~
近年、日本でも注目を集めつつあるアンティークコイン。
ただ、アンティークコインとはどういったものなのか、どういったコインが価値があるとされるのか、また投資対象として魅力的なのか等々、疑問に思っている方も多いと思います。
そこで、今回は、アンティークコインガイド~入門編~と題して、アンティークコインの基礎知識をご紹介します。
質問1 アンティークコインって何?
アンティークコインは一般的に「1900年代前半より前に発行・鋳造されたコイン」と定義されます。
世界で初めのコインは、紀元前7世紀、現在のトルコで栄えた古代リディア王国の「エレクトラム金貨」だと言われています。
その後、貨幣経済が広まるに伴って、世界中でコインが作られるようになり、「法定通貨」の役割を終えても、西洋の王侯貴族を中心に収集され、愛でられてきた歴史を持ちます。
現在は、世界中にいるコイン・コレクターが収集を行っており、ものによっては、数千万円というような高価な価格で取引されるコインも存在します。
質問2 アンティークコインの価値は何で決まるの?
上述のように長い歴史を持つアンティークコインですが、どのようなコインが高値で取引されるのでしょうか。
アンティークコインの価値は3つの要素で決まると言われています。
1.人気
当然のことですが、人気のあるコイン、すなわち多くの人が欲しいと思うコインは高くなります。
例えば、英国の「5ギニー金貨」や神聖ローマ帝国の「10ダカット金貨」など、大型金貨は多くの人を惹きつけるものがあります。
また、ヴィクトリア女王の「ウナ&ライオン」やゴチック・クラウン銀貨など高いデザイン性が評価されているコインもあります。
2.希少性
次に、そのコインが世の中に何枚存在するのか、どのくらい希少なのかといった点が重要になります。
そもそも発行枚数が限られており、希少性が高いコインもありますが、発行枚数は多かったものの、戦禍や災害でほとんど残っていないコインもあります。
したがって、希少性は現在、何枚残っているのかという残存枚数で判断する必要があります。
3.状態
最後に、そのコインがどの程度きれいな状態を保っているのかによって価値が変わってきます。
元来、コインの状態判断は、なかなか素人には難しいものでしたが、後述するように、現在はコインのグレーディング会社が詳細な格付けを行うようになっています。
基本的には、グレーディングが数値を見て、状態を判断されるのが良いでしょう。
ただ、同じグレーディングでも汚れの付き具合やキズの箇所などによって価格が変わることはあります。
コインを購入される際は、グレーディングだけでなく、コインの隅々まで状態を確認されることをお勧めします。
質問3 投資対象として魅力的なの?
さて、それでは最後に、アンティークコインは投資対象として魅力的なのかという疑問に答えていきたいと思いますが、まずは以下の表をご覧ください。

上記は、ジョージ6世の5ポンド金貨が米国のヘリテージ・オークションでどのグレードがいくらで落札されたかを示す表です。
ジョージ6世の5ポンド金貨は1937年にしか発行されなかったため、比較がしやすいと思い、こちらで取り上げさせていただきました。
以下の図は、価格の推移をグラフでまとめたものですが、グラフにするまでもなく、価格が高騰していることが見て取れます。

ここから言えることは以下の2つだと思います。
①ジョージ6世の5ポンド金貨はここ10年で2~5倍程度になっている。
②上位のグレードほど価格の上げ幅が高い。
もちろん、すべてのアンティークコインがこのように値上がりをしているわけではありませんが、良いコインは値上がりが見込めるということはご理解いただけたと思います。
まとめ
このページのまとめとしては、以下の通りです。
- アンティークコインの価値は、「人気」、「希少性」、「状態」の3要素で決まる。
- 価値の高いコインは、値上がりが見込め、投資の対象となりうる。